【経営者1,000名に調査】約6割が感覚的に予算を管理し経営判断!?管理会計導入の有無で明らかになった売上・粗利の把握の差
適切な管理会計に「経営判断の迅速化」の利点ありと半数以上が回答
適切な管理会計に「経営判断の迅速化」の利点ありと半数以上が回答
株式会社SMB(所在地:愛知県知多郡東浦町、代表取締役社長: 廣瀬 修)は、従業員数100名未満の経営者を対象に、経営者が抱える管理会計の課題に関する調査を実施しました。
管理会計について課題があり、悩んでいる経営者もいるのではないでしょうか。
適切な管理会計は企業の健全な運営と成長に役立ちますが、実際には様々な要因により満足できる管理会計ができていないことがあるようです。
そこで今回、株式会社SMB(https://www.smb-inc.co.jp/)は、従業員数100名未満の経営者を対象に経営者が抱える管理会計の課題に関する調査を行いました。
調査概要:経営者が抱える管理会計の課題に関する調査
まずはじめに、「管理会計」と「財務会計」の理解度についてうかがいました。
【管理会計】
完璧に理解(18.1%)
ある程度理解(49.7%)
聞いたことはあるが、あまり理解していない(18.4%)
全く理解していない(13.8%)
【財務会計】
完璧に理解(17.8%)
ある程度理解(52.7%)
聞いたことはあるが、あまり理解していない(18.2%)
全く理解していない(11.3%)
「完璧に理解」と「ある程度理解」を合わせると、管理会計について6割以上の方が、財務会計については7割以上の方が理解ができていることが明らかとなりました。
財務会計に比べると、管理会計の理解がやや不足している傾向にあり、「全く理解していない」割合も僅かながら大きいことが明らかとなりました。
では、月間の売上や粗利についてはどの程度把握しているのでしょうか。
「月間の売上/粗利に関してどの程度把握できていますか?」と質問したところ、『数値化をして完璧に把握している(27.8%)』『ある程度数値化をして把握している(43.6%)』『数値化はしていないが感覚的に把握している(17.6%)』『あまり把握していない(6.0%)』『まったく把握していない(5.0%)』という結果になりました。
「数値化をして完璧に把握している」と「ある程度数値化をして把握している」を合わせると、7割以上の方が数値化して売上・粗利を把握していることが明らかになりました。一方で数値化をしていない方や、把握をしていない方も一定数いるようです。
では、どのようにして売上や粗利を管理しているのでしょうか。
「会社ではどのようにして売上や粗利を管理していますか?(複数回答可)」と質問したところ、『会計事務所に依頼(33.4%)』と回答した方が最も多く、次いで『Microsoft Excelなどの表計算ソフト(29.5%)』『クラウド型会計(17.8%)』という結果になりました。
3割以上の方が会計事務所への依頼をしているようですが、エクセルやクラウド型ツールも活用している回答も寄せられていることから、自社でも売上や粗利を管理している傾向が明らかになりました。
次に、月間の売上や粗利の把握状況ごとに「管理会計」導入の有無についてうかがいました。
【数値化をして完璧に把握している】
導入している(49.6%)
導入していない(50.4%)
【ある程度数値化をして把握している】
導入している(36.6%)
導入していない(63.4%)
【数値化はしていないが感覚的に把握している】
導入している(27.9%)
導入していない(72.1%)
【あまり把握していない】
導入している(16.4%)
導入していない(83.6%)
【まったく把握していない】
導入している(5.9%)
導入していない(94.1%)
売上や粗利を正確に把握している企業ほど、管理会計の導入に積極的である一方、数値化ができていない企業ほど、管理会計の導入が進んでいない傾向があるようです。
「数値化をして完璧に把握している」と回答した方の約半数が、管理会計を導入しているようです。
一方で「まったく把握していない」と回答した方の9割以上が管理会計を導入していないことも明らかとなりました。
管理会計の導入が、企業の経営状況を正確に把握し、理解を深める一つの手段になり得ることがうかがえます。
月間の売上や粗利に関して「把握している」と回答した方に、「現状の管理会計に満足していますか?」と質問したところ、『とても満足している(20.0%)』『やや満足している(66.9%)』『あまり満足していない(12.3%)』『まったく満足していない(0.8%)』という回答結果になりました。
約7割の方が、現状の管理会計にある程度の満足感を持っていると回答したものの、「とても満足している」と回答した方は2割に留まりました。
では、どのような部分に課題を感じているのでしょうか。
月間の売上や粗利に関して「把握している」と回答した方に、「現在の管理会計で抱えている課題を教えてください(複数回答可)」と質問したところ、『ヒューマンエラーの発生(29.6%)』と回答した方が最も多く、次いで『リアルタイムでの情報把握が困難(23.6%)』『分析がしにくい(23.3%)』という結果になりました。
約3割の方がヒューマンエラーの発生を課題だと感じているようです。他にも、リアルタイムでの把握や分析がしにくい点が課題として挙げられました。
これまでに、売上や粗利に関することが明らかとなりました。
では、予算管理に関してはどのように判断しているのでしょうか。
「感覚的に予算を管理し経営判断をしてしまっていると感じることはありますか?」と質問したところ、『はい(59.2%)』『いいえ(40.8%)』という回答結果になりました。
約6割の方が感覚的な経営判断をしてしまっていることが明らかとなりました。
日々の多忙な業務の中で迅速な意思決定を迫られる状況がうかがえます。
「適切な管理会計をすることにどのような利点があると思いますか?(複数回答可)」と質問したところ、『経営判断の迅速化(53.1%)』と回答した方が最も多く、次いで『コスト削減の促進(42.1%)』『業績評価の精度向上(28.1%)』と続きました。
半数以上の方が、適切な会計管理をすることで「経営判断の迅速化」を期待できると感じているようです。また、「コスト削減の促進」や「業績評価の精度向上」においても効果的と考えられているようです。
「満足できる管理会計をするために、「売上管理の状況が一目でわかるツール」があれば利用したいと思いますか?」と質問したところ、『とても利用したい(11.4%)』『利用したい(45.7%)』『あまり利用したくない(29.0%)』『利用したくない(13.9%)』と続きました。
「とても利用したい」と「利用したい」を合わせると、約6割の方は売上管理が一目でわかるツールに魅力を感じているようです。
今回の調査結果から、売上や粗利について数値化できている方と、そうでない方の違いが明らかとなりました。
「売上や粗利を数値化して完璧に把握している」と回答した方の約半数が「管理会計」を導入している一方で、「まったく把握していない」と回答した方の導入率は1割にも満たない結果となりました。
このことから、管理会計の導入が、より詳細な情報を把握するための手段として有効に機能している様子がうかがえます。
会社での売上や粗利の管理方法をうかがうと、会計事務所へ依頼している方が最も多く、他にもエクセルやクラウド型ツールが上位に挙げられました。多くの情報を確認しながら業務に対応するために、適切なツールを活用する習慣があるようです。
また、管理会計の導入の有無によって月間の売上や粗利の把握状況が異なることも明らかとなり、適切な管理体制を整えることが、数値の把握につながることも示されました。
さらに、月間の売上や粗利に関して「把握している」と回答した方に、現在の管理会計で抱えている課題について質問したところ、約3割の方が「ヒューマンエラーの発生」と回答し、その他にもリアルタイムでの把握や、分析がしにくい点などが挙げられました。
これらの課題が迅速な経営判断を困難にしている状況がうかがえます。
約6割の方が感覚的に予算を管理し経営判断をしてしまっていると回答し、データに基づいた正確な予算管理が十分に行われていない現状が明らかとなりました。
適切な管理会計を導入することの利点として、「経営判断の迅速化」や「コスト削減の促進」、「業績評価の精度向上」に期待しているようです。
さらに、約6割の方が売上管理の状況を一目で把握できるツールに魅力を感じており、こうしたツールが企業の経営効率を高める重要なサポートとなり得ることが示されました。
今回、「中小企業の社内管理に関する実態」に関する調査を実施した株式会社SMBは、業務管理システム『BizLib(ビズリブ)』(http://www.bizlib.net/index.html)を運営しています。
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